高額当選金で有名なアメリカのパワーボールなど、海外の宝くじは大きな魅力があります。
では、そのような海外の宝くじをネットなどを通して、日本国内で購入することはできるのでしょうか。
そこで今回は、海外の宝くじに違法性はあるのか、また海外の宝くじの買い方を見て詳しく説明します。
目次
海外の宝くじは違法なのか?
パワーボール、メガミリオンズ、ユーロミリオンズなどの海外宝くじといえば、その当選金額の大きさが有名です。
当たれば数十億円の巨額の当選金を手にすることができる海外の宝くじは、日本に居ながら購入できるのでしょうか?
日本で海外の宝くじを購入するのは違法
海外の宝くじを購入すること自体は違法ではありません。
しかし問題になるのは、それを「どこで」購入するかです。
結論から言うと、日本に居ながらネットなどで海外の宝くじを購入するのは違法です。
これは海外の宝くじそのものが違法、というわけではなく、そもそも宝くじのような「富くじ」の授受を日本国内で行うことが違法ということです。
ただし日本国内で販売している宝くじの場合は、「当せん金付証票法」によって地方自治体が発行することを認められています。
そのため、日本国内で販売している宝くじは違法ではありません。
しかし実際には、海外の宝くじを擬似的に購入できるサイトはあります。
実はこれは、海外の宝くじを直接購入するのではなく、抽選結果を予想する「ベッティングシステム」と呼ばれるものです。
いわゆるオンラインカジノと同様に、完全に合法ではないものの違法でもないというサービスと考えてよいでしょう。
海外宝くじや、スクラッチなどが買えるのは現在ロトランドというサイトのみです。
中でも人気がある、パワーボールの買い方は以下の記事で詳しく解説してます。
海外で現地の宝くじを購入するのは問題ない
「日本に居ながら」海外の宝くじを購入するのは違法と説明しました。
では日本ではなく、海外に行って現地で宝くじを購入し日本に持ち帰るのはどうなのでしょうか。
この場合は、日本の刑法が海外では適用されないので、違法ではありません。
また、海外で購入した宝くじを日本に持ち込むこともできます。
では他の誰かが現地で購入した海外の宝くじを、日本で買うというのは問題ないのでしょうか。
これは「富くじの授受」に該当するので違法です。
自分で海外に行って買いに行く | 問題なし |
他人が現地で買った海外くじを売ってもらう | 違法 |
タダでもらうのはよいのですが(とはいえ当選金には贈与税がかかります)、たとえば業者が代理で購入した海外の宝くじを金銭を渡して譲り受けることはできません。
海外で購入した宝くじが当選していたら、現地で換金する必要があります。
そのため、海外で購入した現地の宝くじは、現地で当選か否かを確認するのがおすすめです。
当選金を日本に持ち込む際の注意点
海外で購入した宝くじが当たっていたら、現地で当選金に換金します。
では、そのお金を日本に持ち込むのは問題ないのでしょうか。
海外の宝くじの当選金を日本に持ち込むこと自体は問題ありません。
ただし注意が必要なのは、税金を支払う必要があるということです。
日本国内で販売される宝くじが当たったら、当選金をそのまま受け取ります。
その後は特に税金を支払うこともありません。つまり日本の宝くじの当選金は、非課税所得であるということです。
日本で売ってる宝くじの税金については、以下の記事でまとめてるので参考にしてください。
対して海外の宝くじの当選金は課税対象となり、確定申告をしなければなりません。
この場合「一時所得」となり、その2分の1を給与所得などと合算してトータルの課税所得を計算し税金を算出します。
たとえば4,000万円の当選金を得たならば、半分の2,000万円と給与所得などを合算した所得金額に対して所得税と住民税がかかります。
海外の宝くじは当たれば相当額の当選金になります。
その場合、おそらく所得税率は最高の45%となるでしょう。つまり、当選金の4分の1ほどを税金で支払うことになるでしょう。
また海外の宝くじの当選金は、現地でも税金が引かれます。
そのうえ日本でも税金を支払うとなると「二重課税」になるので、海外で支払った税金は確定申告書の際に控除できることを知っておきましょう。
海外の宝くじを買う方法はある?
海外の宝くじを買う方法は、現地に直接足を運んで購入するしかありません。
では具体的にどのように購入するのか、アメリカを例に説明しましょう。
海外の宝くじを販売している場所
日本では宝くじを販売するのは、全国宝くじ事務協議会が運営する「宝くじ売り場」のみです。
対して、たとえばアメリカではコンビニやスーパー、ガソリンスタンドなどで販売しています。
あるいは個人のたばこ屋などでも購入できるので、街中のいたるところで購入できると考えてよいでしょう。
この点は日本の宝くじよりも手軽に購入できる感じです。
海外の宝くじの買い方
アメリカの例ですが、宝くじの買い方もいくつかあります。
販売する宝くじの種類にもよりますが、端末を使う方法や自販機で買う方法、あるいは窓口で直接買うといった方法から選べます。
端末を使う場合、たとえばロトなら購入金額を投入して数字を自分で選ぶかコンピューターに任せるか、どちらかを選択します。
あとは用紙を受け取り、あとで当選か否かを確認して終わりです。
当選の確認方法と換金の方法
海外の宝くじを現地で購入したら、日本に帰る前に当たりか否かを確認しておきましょう。
というのも、もし当たったとしたら日本では換金できないからです。
再度現地へ足を運んで換金するしかありません。
アメリカの場合、宝くじの当選確認は販売している店舗の窓口か、ウェブ上で行えます。
そして当選した場合、小切手でその当選金を受け取ります。
小切手は現金に換金し、日本国内の銀行口座などに送金するか、あるいは現金のまま持ち込むことができます。
現金を持ったままアメリカを出国する場合には、1万米ドル以上は税関に申告する必要があるので注意しましょう。
事前の申告をしておかなければ、没収される可能性もあります。
日本国内に現金を持ち込む場合にも同様に、100万円以上であれば税関への申告が必要です。
まとめ
海外の宝くじは日本に居ながら購入することはできません。
代理人に購入してもらうことも不可ですが、自身が直接現地に足を運んで購入するのは問題ありません。
業者が代わりに海外の宝くじを購入するという話がありますが、これは違法なので注意が必要です。
また海外で購入した宝くじが当選したら、現地でも税金を支払いますが日本でも確定申告をして納税する義務があることを知っておきましょう。
最近のコメント