WIN5が当たったときの税金

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宝くじは当たっても税金を支払う必要はありませんが、馬券のWIN5はどうなのだろうと思うことはありませんか。

実は、WIN5で当たった場合には、その払戻金に対する税金が発生します。

これを知らずに確定申告をしなければ、あとで大変なことになるので注意が必要です。

そこで今回は、WIN5が当たったときの税金について詳しく説明します。

わたしは税務の資格を持っていないため、本記事はあくまで個人的な解釈になります。

WIN5で高額な当たりを引いた人は、必ず税理士か会計士に相談してください。

WIN5が当たると税金を払う必要がある?

競馬の馬券を購入して払戻金を得たならば、必ず税金を払わなければなりません。

つまりWIN5が当たったら、税金を払う必要があるということです。

とは言っても、税務署から支払いのための通知が来るわけではないので、特に何もしないという方もいるかもしれません。

WIN5で当たった場合は、面倒ですが自分で確定申告をする必要があります。

会社員であっても、自分で確定申告書を作成して税務署へ提出しなければなりません。

WIN5の税金を計算する方法

それではWIN5で当たった場合にはどのように税金を計算すればよいのかを説明します。

基本的にWIN5の利益は一時所得になる

WIN5で得た利益は確定申告をして税金を払う必要があります。

そして確定申告で課税所得(税金がかかる利益)を計算する際には、「一時所得」として計算します。

一時所得とはその名のとおり、臨時収入のことです。

懸賞金や配当金、そして馬券も含まれます。一時所得として課税されるのは、払戻金のほぼ2分の1の金額です。

具体的にWIN5で利益を得た場合の税金を計算する方法を説明します。

まずWIN5で得た「年間の」利益が1,000万円だとします。

そしてその1,000万円を得るために購入したWIN5の馬券がいくらであっても、その当たりを出した馬券を購入した費用だけを経費として計上します。

たとえば5つのレースの1着を1頭のみに絞った場合、購入したWIN5は1通りの組み合わせなので100円になります。

つまり経費として計上できる馬券は100円のみです。

一方で1つのレースあたり3頭を選んだ場合には、購入したWIN5の組み合わせは3の5条で243通りとなり、金額は24,300円となります。

この場合には経費はこの24,300円となるわけです。

そしてWIN5の一時所得の計算方法は以下のようになります。

(年間払戻金-経費となる馬券の金額-50万円)÷2

50万円は控除金額です。

この一時所得と、会社の給与所得やほかの雑所得、医療費控除などをすべて合算して、最終的な課税所得を計算します。

この課税所得に対して所得税を計算し、給与から天引きされた税金を差し引くと追加で支払う税金を算出できます。

そして所得税のほかに、住民税もかかるのを忘れないようにしましょう。

一時所得が加算された分だけ、住民税は高くなります。

例外的にWIN5の利益が雑所得になるケース

WIN5の利益は一般的には一時所得となり、外れ馬券は経費として認められません。

しかし例外的に、「雑所得」として申告することができる場合があります。

雑所得として申告すれば、外れ馬券もすべて経費として計上できます。

雑所得として申告できるのは、WIN5での馬券購入を「事業として」行っている場合です。

詳しくは国税庁のサイトに記載されています。

(参考サイト:国税庁「競馬の馬券の払戻金に係る課税について」

そして、事業としてWIN5を購入している場合には、外れ馬券を経費として計上することができます。

つまり損失として利益から差し引くことができるというわけです。

たとえば年間でWIN5の購入金額が3,000万円であり、利益が5,000万円であったとすると、課税所得は5,000-3,000=2,000(万円)となります。

これが一時所得として計上する場合には、課税所得はおよそ2,500万円です。

では雑所得として計上するために、事業としてWIN5を購入していると認めてもらうためには、どうすればよいのでしょうか?

国税庁のサイトに記載されている内容によると、「偶然性の影響を減らし」て「年間の収支が利益となる」ように購入することが必要となります。

具体的には、競馬ソフトなどを利用し予想の確度を高めて、利益が出やすい状態で継続的にWIN5を購入すること、などがあります。

このように利益が得られるような工夫をしつつWIN5を計画的に購入すれば、それは事業として認められて一時所得として申告できるというわけです。

雑所得を計算したら、一時所得と同様に給与所得などと合算して、最終的な課税所得を計算し所得税を算出します。

WIN5の税金の支払い方法

WIN5の払戻金の税金は所得税と住民税のふたつがあります。

所得税は確定申告をしてから、申告期限までに自分で支払います。

振込用紙は税務署にあるので、確定申告書を取りに行く時に一緒に取っておきましょう。

住民税の場合には、支払い方法はふたつあります。

まず、WIN5で得た払戻金に対する住民税を自分で支払うか、それとも会社の給料から天引きしてもらうかです。

確定申告の時に、そのどちらを選ぶかを決めることができます。

会社からの天引きを希望する場合には、チェックボックスがあるのでチェックを入れておきます。すると、勤務先の会社で毎月の給料から天引きして支払ってくれます。

もし会社に知られたくないという場合には、自分で支払うようにしましょう。

この場合、郵送で振込用紙が届きます。注意が必要なのは、12カ月に分割するのではなく、4回に分割されるということです。

1回あたりの金額が大きくなるので注意しましょう。

税金は払わなくてもバレない?

WIN5が当たって払戻金を得た場合、指定した銀行口座にお金が入金されます。

そして銀行口座の内容は税務署が調査することができるので、申告していなければバレる可能性は高いと言えます。

仮に数年間は何も音沙汰がなくても、いずれ税務署から呼び出しの通知が来ることになるでしょう。

この場合、銀行口座の通帳を持参するようにと指示されます。

この通知が来るということは、確実に怪しいお金の入金があることを税務署は把握していると考えてよいでしょう。

そして確定申告をしていないことがわかれば、追徴課税と加算税、延滞税などを請求されます。

さらに延滞税など相当のペナルティを受けることになるので、最初からきちんと確定申告をすることが大事です。

まとめ

WIN5が当たって払戻金が口座に振り込まれた場合、黙っていれば税務署にはバレないということはありません。

口座のお金の流れは税務署で把握できますし、WIN5の払戻金が入金されていればほぼ間違いなく税務署でチェックします。

自分で申告しなければ、延滞税など相当額のペナルティを払うことになるので、必ず確定申告をして税金を払うようにしましょう。