宝くじのひとつ、「ロト(LOTO)」は「数字を選択して当てる」という性質のものです。
高い当選金額と数字を選ぶ楽しさが魅力と言えます。
今回はこのロトに、どんな種類があるのかをご紹介します。
目次
ロト(LOTO)とはどんな宝くじ?
ロト(LOTO)とは、あらかじめ用意された数字の中から、指定された数だけ数字を選ぶ方式の宝くじです。
正式名称は「数字選択式全国自治宝くじ」と呼ばれます。
例えば1から10までの10個の数字から、3つの数字を選ぶとします。
「1と7と8」や「2と4と6」など、異なる3つの数字を選ぶわけです。
そのすべての数字が当たれば1等となり、以下2等や3等は当たった数字の数によって決まります。
数字選択式の宝くじなので、当選者が出ない場合もあります。
当選者が出なかったら、当選金は次回の1等当選金に繰り越し(キャリーオーバー)される仕組みです。
キャリーオーバーが続くことが、ロトにおいて高額当選金が出る理由となります。
似たような数字選択式の宝くじに「ナンバーズ」がありますが、こちらは0から9の10個の数字から3つあるいは4つ選び、その並び順までを当てるものとなっています。
同じ数字が重複することもある点や、並び順まで当てるという点でロトとは異なります。
ロトは全部で3種類
それでは実際に、ロトにはどのような種類があるのかをご紹介します。
全部で3種類が販売されています。
そのいずれも共通するのが、用意された数字の中から特定の個数だけ数字を選ぶ、ということです。
そして抽選により当たりとなると数字が決定し、いくつ数字が一致しているかによって当選の等級と当選金が決まります。
もうひとつの特徴は、必ず誰かが当たるわけではない、ということです。
抽選によって決定した数字すべてを選択した人がいなければ、当選金が支払われることはありません。
では、その支払われない当選金はどうなるのかというと、次回に繰り越されます。
つまり当選者がいなければ、当選金は増えていくということです。
そして当選金は、何口が当たったのかによって金額が変わります。
たとえば1等を当てた人がひとりのみ、しかも1口のみ当たっているとすれば、その1口にすべての1等の当選金が支払われます。
仮に10口の当選があったならば、当選金は10分の1になります。
次に販売されている3種類のロトについて、詳しくご紹介します。
ロトセブン(LOTO7)
ロトセブンは1口300円で購入できる数字選択式の宝くじです。
1から37の数字の中で、好きな数字を7つ選びます。
ロトセブンの概要
1等から6等までありますが、その当選金は発売額と当選した口数によって変わります。
当選しなかった等級の当選金は次回に繰り越され、1等は最高10億円にまで増えます。
ロトセブンの抽選日は毎週金曜日(ただし年末年始は除く)で、年中いつでも購入できます。
購入できるのは数字選択式宝くじ取り扱い売り場か、あるいは宝くじ公式サイトです。
また一部の銀行の、宝くじ販売サイトでも購入することができます。
ロトセブンは申込カードに記載されている数字を塗り潰す形で購入しますが、1枚の申込カードで最高10口まで異なる組み合わせで購入可能です。
あるいは「クイックピック」という部分を塗り潰すと、コンピュータが自動的に7つの数字を選んでくれます。
ロトセブンの当選金は当選口数によって変わりますが、理論値としては以下のようになっています。
- 1等6億円
- 2等約730万円
- 3等約73万円
- 4等9,100円
- 5等1,400円
- 6等1,000円
ロトセブンの当選の確認方法
ロトセブンは抽選が行われると、1から37までの数字のうち、7つの本数字と2つのボーナス数字が決まります。
本数字の7つ、すべてが選んだ7つの数字と同じであれば1等です。
もし6つのみが同じで1つが外れていたら、ボーナス数字のうちどちらか1つと同じであれば2等になります。
ボーナス数字のいずれも同じでなれば3等です。
そして4等は本数字5つが同じ、5等は本数字4つが同じで6等は本数字3つとボーナス数字が1つあるいは2つ同じとなっています。
ロトセブンの当選金
ロトセブンの等級は1等から6等までありますが、2020年6月12日抽選の当選金は以下のとおりです。
当選金 | 当選本数 | |
1等 | 1,000,000,000円 | 1口 |
2等 | 8,192,000円 | 11口 |
3等 | 888,400円 | 142口 |
4等 | 9,500円 | 7,720口 |
5等 | 1,500円 | 119,368口 |
6等 | ,000円 | 220,175口 |
このときのキャリーオーバーは、1,059,631,065円
ロトセブンの当選確率
上記の当選金における当選確率を計算してみましょう。
6月12日抽選分の販売実績は2,730,812,100円なので、9,102,707口が販売されたことになります。
よって、各等級の当選確率は以下のようになります。
- 1等・9,102,707分の1(約0.000011%)
- 2等・9,102,707分の11(約0.00012%)
- 3等・9,102,707分の142(約0.0016%)
- 4等・9,102,707分の7,720(約0.085%)
- 5等・9,102,707分の119,368(約1.31%)
- 6等・9,102,707分の220,175(約2.42%)
当選確率が1%を切ると、なかなか当たらないという印象を受けるかと思います。
4等の9,500円は、およそ1176口の異なる組み合わせを購入すると当たる確率となります。
1176口を購入するには352,800円が必要なので、得られる還元率は2.69%です。
つまり1口を購入すると、平均して約8円が払い戻される計算です。
ちなみに5等は6.6%で6等は8.1%となります。
ただしこれらの数値はあくまでも、2020年6月12日抽選分のロトセブンのデータです。
毎回同じというわけではない点にご留意ください。
ロトシックス(LOTO6)
ロトシックスはロトセブンよりも少ない数字を当てる宝くじです。
基本的な仕組みはロトセブンと同じで、1から43の数字から6つを選びます。
1口200円で購入できます。
ロトシックスは週に2回の抽選
ロトセブンは週に1回のみ抽選をしますが、ロトシックスは月曜日と木曜日の2回抽選を行います。
購入方法はロトセブンと同じです。
当選金は理論値としては、1等が2億円で2等は1,000万円、3等が30万円で4等は6,800円、5等が1,000円となっています。
5等は固定ですが、そのほかの当選金は当選口数によって変わります。
当選条件は以下のとおりです。
- 1等・当選番号6つすべてが一致
- 2等・当選番号5つとボーナス数字(1つ)が一致
- 3等・当選番号5つが一致
- 4等・当選番号4つが一致
- 5等・当選番号3つが一致
ロトシックスの当選確率
それではロトシックスの当選確率が、どのくらいなのかを計算してみましょう。
参考にするデータは2020年6月11日のものです。
販売実績は1,670,577,400円なので、8,352,887口が販売されたことになります。
当選額 | 当選本数 | |
1等 | 364,999,800円 | 2口 |
2等 | 7,666,100円 | 11口 |
3等 | 413,900円 | 220口 |
4等 | 7,900円 | 12,134口 |
5等 | 1,000円 | 199,045口 |
キャリーオーバーは102,612,262円。
当選確率は以下のとおりです。
- 1等・0.000024%
- 2等・0.00013%
- 3等・0.026%
- 4等・0.15%
- 5等・2.38%
ミニロト(MINILOTO)
ミニロトは5つの数字を当てる宝くじです。
仕組みはロトセブンやロトシックスと同じと考えてよいでしょう。
ミニロトの仕組みと当選金額
ミニロトは1から31の中から5つの数字を選びます。
当選番号5つすべてが一致すれば1等で、4つとボーナス数字1つが一致すれば2等、当選番号4つ一致すれば3等で当選番号3つ一致すれば4等となります。
ミニロトの抽選は毎週火曜日で、1口200円にて購入できます。
ミニロトの当選確率
2020年6月16日の抽選データを元に、ミニロトの当選確率を計算してみましょう。
販売実績は545,314,000円なので、2,726,570口が販売された計算です。
- 1等・11,939,000円(13口)0.00048%
- 2等・210,300円(53口)0.0019%
- 3等・10,100円(1,895口)0.69%
- 4等・1,000円(49,785口)1.83%
1等が当たる確率はほんのわずかですが、ロトセブンやロトシックスより高いことがわかります。
一方で1番少ない4等の当選確率は低くなっています。
ただしこれはあくまでも6月16日の抽選におけるデータなので、常にこの数値になるわけではありません。
まとめ
ロトは数字を選ぶだけなので、誰にでも簡単に購入できますし、選ぶ楽しさもあります。
当選確率としては低いものですが、選んだ数字が当たると喜びも大きいのではないかと思います。
その意味では、楽しさが倍増する宝くじとも言えるでしょう。
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